五枚の花びら
ウニの化石 先日「記憶の果て」と題したマダガスカル産のウニの化石の絵を描いた。 私は表面に象られた花の模様に魅了された。 それは有機的でありシャープな線で描かれていた。 カサブランカ 私は昨年の秋に絵を描くために、カサブ...
ウニの化石 先日「記憶の果て」と題したマダガスカル産のウニの化石の絵を描いた。 私は表面に象られた花の模様に魅了された。 それは有機的でありシャープな線で描かれていた。 カサブランカ 私は昨年の秋に絵を描くために、カサブ...
小さな絵 数年前、横浜市でグループ展を開催させていただいた。 当時の私は、私の作品づくりの一つの側面である「何も考えずに描く絵」だった。 とにかく、自動的に絵が出来上がる感じ。 感情を写し取ったような絵だった。 その時立...
期待 上野動物園の思い出は、小学生の時おばあちゃんや従妹家族と、パンダのランランとカンカンを見る目的で訪れた事だった。 その時は、立ち止まれない程の行列の中で、パンダはスヤスヤと寝ていた。 笹の葉をモリモリ食べる姿を想像...
画家 ダリ 私が好きな画家のダリの展示が東所沢の角川ミュージアムで開催されていて行ってきました。 中学の時「記憶の固執」(時計が溶けてるやつ)の模写をして我ながらよく描けてそれからダリが好きになりました。 先日入手した画...
sunset 女は思った。 私は完璧でなければならない。 私の欠けている場所はどこだろう? これとあれとそれかな? それならこうすれば解決できる。 あ、欠けてるわけじゃなく、未完了のタスクでしかない。todoリストに振り...
Energy flow 女は人生は川の流れの様だと思った。 それぞれの川はいずれ一つの大きな河へと合流していくのだろう。 肉体と共に在ることが出来る「今」という時を思う存分に味わおうと思った。 人に触って触れ合う事が出来...
終わり 私は桜が咲くころを恐れていた。 満開の桜を見ると恐ろしくなった。 長い冬を耐え忍び一年間のほんの一週間だけこれでもかと咲き狂う桜が悲しい。どうしてそんなに急ぐのだろう? 命の儚さを感じるから。 卒業式の別れを思い...
無機質 女は思った。 私は知っている。 私は抗いようのない川の流れであることを。 どんなに努力しても報われない事や、思っていた以上の幸運がやってくる事。 それは私の心とは別の所にある。 そもそも何のために誰のために努力し...
春 女は肉体を鍛えた。 縦に筋の入った腹筋こそが美だ。 堕落の象徴である緩んだフォルムは悪だ。 女は知識を蓄えた。 私は私の気に入ったカテゴリで知らない事を許さない。 ただし私の興味の引かないものは、知る価値すらない。 ...
映し出されたもの ある時歩いていたら、ビルの窓ガラスに彩雲が映った。 後ろを振り返るとハッとする虹色がある空だった。 ビルの窓ガラスに映し出されていなければ気が付かなかっただろう。 歩いていて後ろを振り返ることなんて滅多...