愛の扉

小さな絵

数年前、横浜市でグループ展を開催させていただいた。

当時の私は、私の作品づくりの一つの側面である「何も考えずに描く絵」だった。

とにかく、自動的に絵が出来上がる感じ。
感情を写し取ったような絵だった。

その時立ち寄ってくださり、その中の小さな小さな絵を迎え入れてくれたある方が、数年たって文字を書き入れてくれた。
ずっとリビングに飾って考え続けてくれたそうだ。

一つは「愛」の文字

一つは「扉」の文字

時を待って魂を吹き込まれた気がした。

原点

私が高校生の時、群馬県民会館で他校の知らない同学年の男子が描いた真っ赤なおどろおどろしいマチエールの絵を見た。
攻撃的で暗く激しい感情の表現だったように思う。
その時私は共鳴した。

「こんなん出しちゃって凄い・・・かっこええ」

私は、美大を目指した。

私のもう一つの作品づくりの側面は顔を描く事。
顔の表情は内面を表す。
私は、深い精神性を顔で表現したかった。

そしてもう一つは正反対を統合する事。
正反対の要素を一つの画面に調和させるのだ。

そして私はどれも未完了だ。
最近はそれでもいいと思っている。

それよりも、
「こんなん出しちゃって凄い・・・かっこええ」
そう自分に言いたい。
それが原点だし。

それとあれこれと真面目に考えることがバカらしく思えてきた。

何故って?ただそう思っただけ。

祓われた。

私は突然現れた扉を通過したのかもしれない。

MIHOKO