完璧がバカらしくなる時
sunset 女は思った。 私は完璧でなければならない。 私の欠けている場所はどこだろう? これとあれとそれかな? それならこうすれば解決できる。 あ、欠けてるわけじゃなく、未完了のタスクでしかない。todoリストに振り...
sunset 女は思った。 私は完璧でなければならない。 私の欠けている場所はどこだろう? これとあれとそれかな? それならこうすれば解決できる。 あ、欠けてるわけじゃなく、未完了のタスクでしかない。todoリストに振り...
Energy flow 女は人生は川の流れの様だと思った。 それぞれの川はいずれ一つの大きな河へと合流していくのだろう。 肉体と共に在ることが出来る「今」という時を思う存分に味わおうと思った。 人に触って触れ合う事が出来...
終わり 私は桜が咲くころを恐れていた。 満開の桜を見ると恐ろしくなった。 長い冬を耐え忍び一年間のほんの一週間だけこれでもかと咲き狂う桜が悲しい。どうしてそんなに急ぐのだろう? 命の儚さを感じるから。 卒業式の別れを思い...
無機質 女は思った。 私は知っている。 私は抗いようのない川の流れであることを。 どんなに努力しても報われない事や、思っていた以上の幸運がやってくる事。 それは私の心とは別の所にある。 そもそも何のために誰のために努力し...