光明の神アポロンと愛に寄り添う植物たち

 

光明の神そして太陽神である

アポロンは悲しい恋が多くありました

アポロンと植物たちのお話です

 

月桂樹

 

光明の神アポロン

立派な弓矢を持っていました

アフロディーテとアレスの子である

愛のキューピットエロス

小さな弓矢

からかいました

カチンときたエロス

仕返しにアポロンは

エロスの弓矢を受けてしまいました

 

そしてアポロンは

男子を好きになれないダフネ

想いを寄せました

 

アポロンダフネ

無理に抱き寄せようとしたとき・・・

河の神であるペーネイオスよって

月桂樹の木

に変えてもらいました

 

アポロンは悲しみ

愛の証に

枝で冠を作り

いつまでもそばにおいて

戦争や競技で

素晴らしい結果を出したら

頭に飾るようになりました

 

ヒヤシンス

ヒヤキントスという美少年は

アポロンを慕っていました

一緒に狩猟をしたり

運動競技にふけっていました

楽しい毎日

 

すると西風の神が嫉妬をして

(左でフーーーーッてしてる人)

アポロンが投げた円盤を

風で

ヒヤキントス

おでこにあたるようにして

ヒヤキントスは

死んでしまいました

 

アポロンは悲しんで

ヒヤシンスになった少年に

愛を注ぎつづけました

 

ひまわり

オケアノスの娘

水の精のクリュティエ

アポロンに恋をしました

別の太陽神ヘリオスとの説も・・・

毎日

アポロンが空の道を

黄金の馬車で東から西へ駆けていく様子を

涙しながら

見つめて過ごし・・・

同じ場所に立ち続た結果

ひまわりになりました

 

アネモネ

アポロンに放たれて悲恋を生んだ

エロスの弓矢は

母親のアフロディーテにも

誤ってあたってしまいました

母親である悲恋のミュルラが化した木から

生まれたのは

美しい少年アドニス

 

アフロディーテ

少年アドニスに釘付けになりました

 

アフロディーテ

仲の良くないアルテミスが

送ったイノシシに

アドニス

殺されてしまいました・・・

 

アフロディーテは

生き返らせてほしいと

死の国の王にお願いしましたが

叶えられず

 

花の姿で年に数か月蘇らせてあげよう

 

花は風によって儚く散ってしまう

 

風の花 アネモネ

になりました

 

アフロディーテの涙は

薔薇になりました

 

寄り添う

花が美しいのは

そして儚いのは

叶わぬ想いを託したから

悲しみに

やさしく寄り添ってくれるから・・・

 

MIHOKO