旧暦8月１５日は中秋の名月
色々な満月と生き物の物語です
月のウサギ
日本の月のウサギのお話は
今昔物語の中に見られます
＊＊＊＊＊＊＊＊
前世の行いをただし
今世は良い行いをして
徳を積もうとする
ウサギとキツネとサル
弱々しい老人に姿を変えた帝釈天が
「食べ物を恵んでほしい」
と言いました
キツネとサルは
上手に食べ物を運んできましたが
ウサギは
何も持ってくることが出来ませんでした
そこでウサギは・・・
「この身を食べてください」
と火の中に飛び込みました
帝釈天は
ウサギの素晴らしい行いを
全ての生き物に見せるために
月の中にウサギの姿を作りました
アメリカの先住民の民話
メキシコのアステカの伝説では・・・
ケツァルコアトル神が
人間として旅に出て
飢えと疲れで死にそうになっていた時
近くにいたウサギが
自分自身を食物として差し出しました
それを見たケツァルコアトル神は
ウサギを一度月にあげ
そして地上に下ろしました
光の中の姿を見て誰もがウサギを思い出せるように
中国のお話～月とヒキガエル～
不老不死の力を持つ
弓の名手の神コウゲイと
仙女のコウガという
夫婦がいました
コウゲイがある時
１０個の太陽のうち
９個を射ち落としてしまいました
罰として
不老不死の力を失ってしまいました
そこでコウゲイは
女神の西王母を訪ねて
不老不死の霊薬を
二人分貰ってきました
しかし
欲を出した妻のコウガが
二人分飲んでしまいました
酷い・・・
その後
月に逃げて隠れていましたが・・・
罰としてコウガは
ヒキガエルの姿になりました
月の模様はヒキガエル
それでも夫は妻を想い
月を見上げて
お供え物をするようになりました
満月の日に
ウサギが餅つきをしているのは
そんな不老不死の薬を
つくっているからだとも
言われているようです
中秋の名月
満月の日
月が美しいのは
儚さと強さを感じるからかもしれません
夜空を明るく照らす月は
優しく強く愛のエネルギーに満ちています
MIHOKO
