アルピーノ村 絵と詩 鈴木悦郎先生のこと

素敵屋さん

もう滅多な事では驚かなくなったが、その日もそうだった。

私はKumiさんと、先月のコンサート×個展の打ち上げを二人で行った。Kumiさんが車でアルピーノ村の素敵屋さんに連れて行ってくれた。隅々まで心が行き届いた素敵な場所だった。
素敵屋さんでステーキ丼を頂いた。

銀花ギャラリー

私がKumiさんと初めて会った日の翌日に、埼玉県の新都心にあるアルピーノ村銀花ギャラリーでのグループ展のお話を昔の師匠から頂いた。そこはKumiさんが昔から大切にしている場所だとうかがってその偶然に驚いた。

打ち上げ会の日、Kumiさんがたまたま手に取った写真からアルピーノ村のお菓子やさんとゆかりの深い絵と詩を創る鈴木悦郎先生の命日だと知った。

お菓子屋さんの可愛いなと思っていた包装紙も鈴木悦郎先生が描いた絵だと知った。

お隣の銀花ギャラリーには鈴木悦郎先生の作品の展示がされていた。とてもとても大切に扱われている作品であることが伝わってきた。

捕虜になっている間に描いたお菓子屋さんの絵があった。そういうときには絵を描くことが拠り所になっていたのだろう。その絵も額に飾られて大切にされていた。

先生のお席も用意されていた事に帰り際に気が付いた。私たちの会話を聞いていらしたと思う。

絵と詩が優しく沁みわたってきた。

その日私は鈴木悦郎先生が招き入れてくださった事を感じて心が温かくなった。

MIHOKO