モデルを依頼したとき
2024年7月21日埼玉県の南与野にてコンサート×個展「肖像画の中の音楽家たち」が行われた。
2年前から私が魅力を感じて厚かましくも肖像画のモデルをお願いした方々の肖像画9点(自画像含む)を中心に、水彩画も展示させていただいた。
モデルを引き受けてくださった方々にお時間を頂き、取材させていただき、理想的な自分の在り方などインタビューもさせていただいた。
そのうち4名が音楽家たちだった。
ピアニストのKumiさんから、今回のイベントのお話を頂いた時、私は凄くワクワクしたと同時に怖くなった。
やり切れるだろうか?
描けなかったらどうしよう?
描けば描くほど描けてない自分に失望した。
師匠に助けてもらう~肚を括るまで
私は絵の師匠を探し当て指導を受けた。
私のプライドが打ち砕かれたとともに謙虚になれた自分がいた。
私は自分の立ち位置を見つめた。
まずは下手な事を認めよう。
私はこれ以上上手くなれないと何度も師匠に反発した。それでも見捨てられなかった。
師匠から沢山の事を学び卒業した。
私は何回も描きなおした。
もう間に合わないと思った頃、掴んだことがある。
インタビューでモデルさんに理想の自分をを聞いたけど、結局は私は私が受け取ったことを表現する事しかできない。
そう肚を括った。
コンサート当日
コンサートは素晴らしい演奏で、満席で、熱かった。
皆さん本当にありがとう。
私に似合う色の花を選んでいただき、今まで持ったことのない大きな花束を頂いた。
初めて物理的にもスポットライトを浴びてこんなに気持ちがいいのかと思った。
そんな一生忘れられない出来事の日となった。
それぞれの方の絵のテーマを少しだけご紹介
■竹井良さん(ピアニスト・モデル)
最初に演奏を聴いた時、夜の荒れた海にキラキラと月光が煌めいているイメージが拡がった。その後Instagramで即興のお題で「sunrise」をリクエストして演奏してくれたときの感じ。
■神野洋平さん(チェリスト)
コンサートへうかがったとき、チェロでG線上のアリアを演奏していてすごく感動して涙が出たのでその時のイメージ。
■Kumiさん(ピアニスト)
コンサートのある曲のお話で、恋人たちが海辺で話していたけど、楽しくてずっと話していたら陽が暮れてきて世界が赤く染まっていたというイメージ。
■木村 純さん(ボサノバ・ギタリスト)
ピアノの曲に爽やかなそよ風が通ってゆく音のイメージ
Thank you
MIHOKO