2024年の上半期に取り組むこと

写実を学ぶ

私は写実絵画、特に人物画が好きです。写実画というと私の知る限り、わかりやすくて好きだという人と、写真みたいでつまらない、写真でよくね?という人に分かれます。むしろ好きでない人の方が多いかもしれない。自分の家を見渡してみても、写実よりは優しい癒しの世界観の絵ばかり飾られています。

それでも私は写実画が好きです。私が学生だった頃、絵を描くより作品に「意味を持たせる」ことに重点が置かれて描くことは時代遅れのような風潮で私はそれに共感できませんでした。意味なんていらない、ありのまま感じたい、弱い私は描くことをやめてしまいました。

長い時が過ぎて、写実の絵を観た時、ハッとして心に血が通い始めるのを感じました。ここには共通言語がある、そう感じました。そして再び描き始めました。

写実専門の千葉県のホキ美術館に行った時、写実と言っても色々な種類がありました。作家によって捉え方がそれぞれに違うのです。同じ風景を見ても人それぞれ感じ方捉え方が全く違うように。

私の絵の師匠は言いました。「観えたことまでしか表現できないんだよ」

どこまで観えるかそれが作品の深さなのです。

自分のまだ観る事の出来ない及ばない深い作品に心が震えるのです。終わる事のない深い世界。

私はそれを追求したい。

肖像画を描ききる

一昨年から私からモデルをお願いしている方々の作品をこの半年をかけて仕上げます。絵の師匠に出会い学びに時間をかけていて本格的に描けていませんでした。学びを深めるのに時間が必要でした。個人的にも色々な出来事や素敵な出会いや心境の変化がありました。それを通して自分自身を知ることが出来て、知ったら自分に必要のないものがわかって整理できて、本当に必要なものがわかって、自分自身に寛げて、それが自立なのかもって感じています。

私はゆっくりなタイプなんですけど、それで良しとして受け入れて、ようやく自分の中で納得のいく作品が出来る、そう思っています。

モデルになっていただいている方々に敬意と感謝を込めて。

音楽家の方々とのコラボコンサート&個展

今年の7月の満月の日に、ピアニストKumiさんをはじめとする音楽家の方々とのコラボコンサート&肖像画をメインとした個展を開催させていただく予定です。

音楽家の方々もモデルになっていただいています。

音の中で絵も楽しんで頂ける、そんな日にしたいと思います。

これからの半年間、肖像画を描き続けます。

MIHOKO